スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

夏の道東でガイドしてもらう旅(5) 行き止まりの先を行く (相泊海岸)

昼食にハモ丼 (油がのっていてうまい!)をいただいた後の午後一は、知床の原生林を案内してもらった。熊の湯のある辺りから、熊越の滝 (くまごえのたき)まで、原生林の中を行く遊歩道になっている。小川から温泉が湧き出ていたりして知床らしさを感じられる場所だった。途中の泉にはオショロコマの魚影も見えた。この泉には白樺が湖底から生えているという変わった風景があった。泉から流れ出す川の途中がダムで堰き止められたため、水位が上がったということだった。やがて枯れてしまうだろうから、このような不思議な風景が見られるのは今だけなのだろう。

北海道旅行2010の熊越の滝のそばの池 北海道旅行2010の熊越の滝

熊越の滝に着くと、気温がサッと下がった気がした。とても心地よい場所だ。なにやら、親子の熊がこの滝のそばまで猟師に追い詰められた時、子熊を下から押し上げ逃がそうとしたため、それを見た猟師は熊を逃がしたという言い伝えがあるようだ。実際は滝の高さは結構あって熊が立ち上がっても子熊を押し上げられないだろうと思ったが、熊とともに暮らしている地域であるという感じが出ていて味わい深い。立派な滝なので、ウトロ側のいくつかある滝のようにもっと人が訪れてもよい気がしたが、羅臼側はそれほど観光に熱心ではないからこんなものだという解説をされた。お盆でこの静けさを味わえるとはとてもありがたいことだった。

車で30分ほど移動して相泊に着いた。道は行き止まりである。この先は昆布猟師さんたちが夏の間だけ住む番屋だけがあるとのことだった。丸い石だらけの海岸を歩いていくと、向こうから郵便屋さんの車が走ってきた。ちょっと先で車を止めて、後は歩いて郵便配達をするそうだ。「最果ての郵便屋さん」ということでテレビにも出演されたとのこと。ご苦労様です。

北海道旅行2010の相泊

やがて、昆布漁師さんが番屋の前で昆布干しをしているところに出くわした。「お邪魔します」という感じで前を通らせてもらった。正確には「しめり」という工程で、一度天日に干した昆布を柔らかくするために、海風を当てて湿り気を与えているということだった。確かに置かれている昆布は既に乾燥された状態だった。その時、聞いた意外な話としては、養殖の昆布の方が柔らかくて食べやすいという話だった。天然の昆布は、厳しい自然の中で丈夫に育ち硬くなってしまうので、出汁を採るのにはよいが、直接食べるのには適さないそうだ。こうした地元トークを聞くのはとても楽しい。実際に目の前に昆布が一面に干されている様子を見ながら聞くと、ちょっとだけ地元に溶け込めたようでうれしい。

北海道旅行2010の昆布干し

やがて、河口についた。ここが海岸ウォークの終着点だ。お湯を沸かしてもらい、ちょっと甘めのホットミルクコーヒーをいただいた。この日は結構暖かかったが、甘みが思いの他おいしく感じた。すごくはじっこにきた感じを感じながら、近くに見える国後島をぼんやりと眺めた。この場所はサケがたくさん遡上してくるため、熊もたくさん出る場所なのだそうだ。そのサケを狙って、多くの釣り人が糸を垂らしていた。おばさんの竿にサケがかかったが、残念ながらバラしてしまっていた。

折り返して車に戻る途中、番屋の前を再び通らしてもらった。さっきよりも干されている昆布が多くなっていた。エゾシカも現れた。夕方が近づいてきたので、もっと出てきそうな気もする。

続いて、相泊温泉に入りに行った。ガイドの石田さんが管理人をしている温泉だ。もともとは番屋で働く漁師さんたちのためのものだから、夏の間だけ小屋が立つということだ。ほぼ、波打ち際にあるので、波が高いと水没するし、ちょっと天候が荒れた後は海草類が湯船を埋めてしまうらしい。石田さんの清掃が欠かせないということだ。簡単な脱衣所もあるが、ほぼ海岸で裸になる感覚だった。お湯に入ると、たっぷり歩いた後なのですこぶる気持ちがよかった。お湯は結構熱めだった。地元の人もいらっしゃり、昆布干しの完了時間予測などの情報交換をしていた。非常にローカル色が強く、石田さんに連れてきてもらわなかったら、ちょっと入りにくかったかもしれない。

北海道旅行2010の相泊温泉

羅臼市街へ戻る道では、エゾシカの群れが当たり前のようにいた。それを目当てに止まっている車もなく、普通の知床の光景が普通に現れていることを味わっていた。

とても満足度の高い一日だった。もともとすばらしい知床の自然で自分では気付かないこと、説明してもらって始めてその価値がわかること、そういったものにたくさん触れることができた。また、地元の人の暮らしにちょっとお邪魔もさせてもらうことができた。自分たちだけで見て回るのとは違う楽しみ方ができた。

羅臼湖に向けて歩いている間は、羅臼岳がとてもきれいに見えた。石田さんも薦めてくれたが、羅臼岳登山もいつかはやってみたいと思った。
スポンサーサイト

テーマ : 国内旅行
ジャンル : 旅行

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

プロフィール

Author:hidebeaver
FC2ブログへようこそ!

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QRコード
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。