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ベトナムひとり旅 (11) 旅を終えて

ホーチミンから帰ってきて1ヶ月が立とうとしている。

「ベトナムで時代の風を感じて感じるままに行動する」というテーマのひとり旅。
行って正解だった。

そもそも「ひとり旅」というのが久しぶりだった。ひとりだと自分との対話は自然と多くなる。そして、感じるままに行動することで、自分は何をすると楽しさを感じるのかが、にじみ出てくる。その一つが自分の好奇心が満たされた時であることにあらためてわかった。あの食べ物はどんな味がするのだろう? あそこに登ると何が見えるのだろう? あの街には何があるのだろう? 今回の旅はこのような疑問に対する答えを片っ端から探していくものだった。なんとも楽しい時間であった。

「時代の風」がベトナムに吹いていたか? 暑さとバイクの音のせいもあったが、その風は感じることができたと思う。なんか街に活気があった。若者が市場とか食堂でたくさん一生懸命働いていた様子が印象に残った。これが不況でも成長を続けている国なのだ。

そして、そこにいるだけで何か元気がもらえた気がした。「感じるまま」という姿勢でいたのがよかったのかもしれないが、ホーチミン市民のエネルギーを素直に受け取れる自分がいたと思う。

ベトナムの人はアジアの同胞であることもあるが、体格が小柄であるので、自分としてはとても親近感を感じた。ビジネス的には日本からベトナムへの進出も活発になってきているが、これからもっと日本との交流も増えていってもおかしくないだろう。食事も自分の口にはとても合った。もともと好きだったベトナム料理がさらに好きになった。今度行く時はもう少し言葉を覚えてからがいいなと心から思った。

いい旅であった。

サイゴン・サイゴンバーからの夕陽
サイゴンサイゴンバーから見た夕陽


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ベトナムひとり旅 (10) 水餃子と筆談会計

チョロンの街に行った。チョロンはホーチミンシティの中心部から5kmほど西にあり、中華系の人が多く住む街である。ベンタイン市場は観光客向けと言われるが、観光地化していない市場であるビンタイ市場を見てみたいというのがきっかけである。ホテルからタクシーでビンタイ市場の前まで行く。市場に入ってみるが、小売りというより卸売のための市場であることもあり、ベンタイン市場のように客引きがほとんどない。食品、靴、衣料 ... と日用品が所狭しと並べてある。おみやげに何か買おうという雰囲気では全くなかった。

チョロンのビンタイ市場の中

市場から出て、街を歩いてみると、全体的に埃っぽく、バイクのエンジンとクラクションの音は相変わらずだが、心なしかよりうるさく聞こえる。中華系の人が多いこともあり、漢方薬を売っている店がある。バイクの部品がゴロゴロと売られている通りもあった。街全体がエネルギッシュで生活感にあふれている。観光しようとうろついている人は全くいない。

チョロンの街の様子

チョロンには水餃子の店が並んでいる通りがあるということなので、そこに向かってみる。ハートンクエン (Ha Ton Quyen)通りの数ブロックが確かに水餃子 (スイカオ Sui Cao)の文字を看板に出している店ばかりである。ぜひ食べてみたいと思ったが、非常にローカルな店の佇まいなため、入るのに勇気がいる。しばらくためらっていたが、やはり食べたい思いが強かったので、思い切って、"176 Sui Cao"という名前の店に入った。

Sui Cao 176の店周辺

英語が通じるわけないので、とりあえず "Sui Cao!"と言ってみると、店の人が壁のメニューを指差して、(たぶん)「水餃子が食べたいのか?一つでいいか?」と言ったと思ったので、うなずいた。幸いなことに壁のメニューは漢字表記もあったので、少し安心した。

時間が11時台とランチにはちょっと早かったので、他のお客は誰もいない。店内ではおばちゃんが何かを仕込んでいるのだが、しきりに他の店員に話しかけている。楽しそうだが何を言っているかさっぱりわからない。ものすごく「ベトナムに来た」という実感を持ちながら待つこと数分で、Sui Caoがやってきた。

Sui Cao 176の水餃子

薄く醤油系の味付けで滋味深い味わいのスープに水餃子と青菜が入っている。揚げネギが絶妙に風味を引き立てていて非常においしいスープだ。餃子にはエビを主体にした餡が入っていて、プリプリしてとてもよい食感だ。これはうまい。思い切って店に入ってよかったとしみじみ思った。

さて、会計をしたいのだが、壁のメニューには値段が書いていない。やっつけで覚えたベトナム語で「いくら?」と聞いたら通じたようで、値段を言ってくれた。そして、それが聞き取れなかった。当たり前である。仕方がないので、1~10までの数字が並んでいるページを出して、「指差してくれる?」という懇願するような表情で (ベトナム語で頼めるわけない)店員を見つめてみた。そしたら、1と8を指差してくれた。18,000ドンだ! こうして無事に筆談 (というか数字一覧表)にて乗り切ることができた。18,000ドンだと日本円にして90円くらいだが、この値段であのおいしさにありつけたのはとても得した気分だ。

非常に原始的な方法でもなんとかなると妙に自信がついたので、帰りはタクシーではなくて、路線バスに乗ってみることにした。1番のバスに乗って、均一料金3,000ドン (日本円で15円。これも安い!)で行けることはわかっていたのできっとなんとかなるだろう。バス停で待っているとバスが来たのだが、そのまま行ってしまいそうだったので、慌てて手を挙げてドアを開けてもらった。女性の車掌さんが料金を集める仕組みだ。日本では30年以上前にバスの車掌さんはいなくなってしまったので、何かノスタルジックな雰囲気である。3,000ドンを払うと、なぜかいらないと返してくれた。ニコリともしない無愛想な表情なのだが、観光客サービスなのだろうか? 途中のバス停で車掌さんが急に降りるので何かあったのかとヒヤっとしたが、驚いたことにランチを買っているのが窓から見えて、拍子抜けした。急にのどかな気持ちになった。無事に見慣れたベンタイン市場前のバスターミナルについたので、そこで降りた。

サイゴンバス(1番路線)

チョロンの訪問は旅にまた違った味付けをしてくれた。なかなか刺激的であったが、ベトナムをずっと身近に感じることができたことがなんとも感慨深かった。

テーマ : 海外旅行記
ジャンル : 旅行

ベトナムひとり旅 (9) フランスパンはベトナム風味で

ベトナムでは、フランス植民地の時代があった名残で、フランスパンが日常的に食されている。バインミーはフランスパンに野菜、ハム、パテなどをはさんだサンドイッチである。これが意外なことにすこぶるうまい。

本場のフランスパンはかなりかたいけど、ベトナムのものは割とやわらかい。でも、この食感と具の組み合わせがとても口に合う。老舗パン屋「ニューラン」にて買ったバインミーをサイゴン川沿いのベンチでいただいた。ランチが早めだったのでおやつとして食べたが、軽いタイプのパンだったのでペロリと食べてしまった。

ニューランのバインミー1
老舗パン屋「ニューラン」のバインミー

最終日にもどうしてもまたバインミーを食べたくなったので、再度ニューランにて今度はソフトタイプの小ぶりなものを買って食べた。これもうまかった。

ニューランのバインミー2
「ニューラン」のバインミー (ソフトタイプ)

ベトナムでパンはなんとも違和感があったのだが、実際に食べてみるととてもおいしいことがわかったことは収穫であった。食感と味が病みつきになってしまった。日本のベトナム料理屋でも出してくれるとうれしいが、決め手はパンにあると思うので、同等なパンが手に入れるのは難しく、期待できないだろう。残念である。

ベトナムひとり旅 (8) お好み焼き (バイン・セオ)は大量の野菜と食う

日本でベトナム料理店では「ベトナム風お好み焼き」という名前でメニューにのっているのがバイン・セオである。今回の旅行は計画なしの感情にまかせたものにすることになってはいたが、バイン・セオは本場のものを食べてみたいと思っていた。食べるタイミングを感情にまかせることとした。結果的にバイン・セオの店は2軒に行った。ホーチミン・シティでは1, 2の人気を争う2店であった。

1軒目は「46A バイン・セオ」という店である。ガイドブックには「バイン・セオと言えばここ」という紹介がされているほど、メジャーな店である。場所的にはホーチミン・シティの中心部の外れの方にあり、ベンタイン市場からだと歩けば30分以上かかる。歩いていく必然性はなかったが、歩いた方が街や人をよく見られるので気付きが多いだろうと思い、サイゴン大教会の辺りから歩き始めた。途中で道を間違えたりして、結局1時間近くかかったが、午前10時台に早くも店にたどりつくことができた。露店に屋根を着けた感じの店構えで、おせじにはきれいとは言えない外観だった。昼の時間はとても混雑するようだが、私が着いた時点では先客が1組しかいなかった。早速、バイン・セオとココナツジュースを注文すると、ほどなく大量の香草とともに料理が運ばれてきた。バイン・セオはお好み焼きというよりもクレープといった薄さである。

46A バイン・セオのバイン・セオ 46A バイン・セオのココナッツジュース

実は日本のベトナム料理屋でもバイン・セオはあまり注文したことがなく、食べ方がよくわかっていなかった。最初は他に食べている人がいなかったので、バイン・セオの少しちぎって香草類をのせて食べていた。他の人が食べ始めるのを見ていると、サニーレタスのような大きな葉で細かい香草とバイン・セオの小切れを入れて、手で持ってニョクマムベースのタレに十分に浸していただくようだ。...ということに気付いた時にはほとんど食べ終えていたので、おいしいことは間違いなかったのだが、今一つ感が残った。ちなみにバイン・セオの中には、もやし、豚肉、エビが入っていた。

2日後の旅行最終日、朝起きるとバイン・セオが頭に浮かび、先日ちゃんとした食べ方で食べられなかったことが気になってしょうがなくなった。昼までに同じ考えがあったらどこかバイン・セオの店に行こうとこの時は思ったが、案の定、頭からバイン・セオが消えなかったので、「バイン・セオ・ムォイ・シエム」という店に行った。ここは小奇麗なおしゃれな店だった。バイン・セオ専門店というだけあってものすごくたくさんの種類があった。中の具が違ってくるらしい。ちょっとヘルシーな路線でキノコの盛り合わせのバイン・セオを注文した。

11時台に店にはついたが、先客が結構いたので、出てくるまでそれなりに待たされた。バイン・セオと一緒にものすごい量の香草類が運ばれてきた。前回の3倍はあった。野菜がたくさん食べられてヘルシーで歓迎すべきことだが、それにしても多い。なるべく多くバイン・セオの断片と一緒に食べるようにしたが、到底全てを平らげることはできなかった。肝心のバイン・セオだったが、生地の部分のパリパリ感はなかなかだが、具の選択が今一つだったかもしれない。肉や魚が入っていないと、味が淡白すぎるのだ。タレを大量に付けて食べるようにしたが、香草を大量に一緒に食べたため、バイン・セオ自体の味わいを楽しめなかった。

バイン・セオ・ムォイ・シエムのバイン・セオ バイン・セオ・ムォイ・シエムの付け合わせ香草類

2軒ともおいしくて、「これが本場のバイン・セオ」と言えるものをいただけた。香草と一緒に食べる食べ方も気にいった。香草類に何が入っているのかは勉強不足で説明できないが、ドクダミは入っていた。

さすがに日本には「バイン・セオ専門店」がないので、同じ味を楽しむのは難しそうなのが残念である。

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ベトナムひとり旅 (7) フォー、ブン、ミー: 麺の世界

ベトナム料理では麺類の種類が豊富だ。原料で分類すると、米を原料にするフォー (平打ち麺)、ブン (細麺)、中華麺であるミーを始めとしていろいろある。調理法としては、ラーメン系のスープ系、あえ麺系、焼きそば系などがある。スープ系といってもだしを取る素材でまたいろいろあり、牛肉、鶏肉、魚介系などバラエティ豊かである。

ベトナムの人はよく麺類を食べる。朝食として食べるのも日常的で、朝は麺類の屋台が多く出ている。自分も麺類は大好きなので、ホーチミン滞在中は朝食としてよく麺類をいただいた。日本のラーメンのようなこってり感があるというよりはあっさり目の味付けなので、朝でもおいしくいただける。種類もいろいろあるので毎食でも麺類でもよかったと思ったが、さすがにそこまではしなかった。

これは「フォー24」というフォー専門のチェーン店のフォー・ボー・タイ (牛肉入りスープのフォー)。右の写真が薬味の野菜類。唐辛子は少量でもとても辛い。日本のベトナム料理屋では薬味の香草の種類が揃えられないのか、パクチーがよく添えられているが、ベトナムではパクチーは入れない。

Pho24のフォーボー Pho24の薬味の香草

「フォーゲウ」はどちらかというと珍しい海鮮だしのフォーの店。そこの全部入り的なスペシャルフォー。魚介スープは日本の良質の関西うどんの汁を彷彿させ、とても口に合う。
フォーゲウ (Phe Ngheu)のスペシャルフォー

ベンタイン市場そばの食堂「タイン・ビン」のミートボール入りブンの汁なし麺。ビールに合う。
タインビン(Thanh Binh)のミートボール入りブン

ベンタイン市場のナイトマーケットのレストラン「ハイ・ルア」の魚介がいろいろ入ったミーの炒めたもの (要は海鮮焼きそば)。麺が見えないほど具が乗っているので、最初炒め物料理に見えてしまった。味付けは中華の海鮮焼きそばっぽく、とてもおいしかった。
ハイ・ルア(Hai Lua)の魚介入りミー

もっといろんな麺を食べたかったなあ。

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ベトナムひとり旅 (6) サイゴン川の向こう側

対岸への渡し船乗り場のそばの小さな公園で、ニューランという老舗パン屋で買ったバイン・ミー・ティット (フランスパンを使ったベトナム風サンドイッチ: これについてば後ほど書きたい)にかじりつきながら、サイゴン川の流れと行き交う船を眺めていた。おみやげや地図の売り子に声をかけられるのを無視し、ぼんやりと眺めていた。対岸に渡る渡し船や、何かを運ぶ荷物船が行き来していた。

サイゴン川を岸辺から眺める

ふと、対岸には木々の広がりがあって、高層ビルなどの建造物が全然見えないことに気付いた。「向こう岸は未開拓な感じなのかな?」と気になり始めた。もっと向こう岸がどうなっているのかを見るにはどうすれば考えていると、この辺りにはいくつかの立派なホテルがあるから、高層階にきっとバーやカフェがあるのでは?と思い付いた。

調べてみると、すぐそばのマジェスティックホテルの最上階にバーがあることがわかった。早速、多くの車が行き交う道を渡り、マジェスティックホテルに向かった。バーがあるのは新館で、旧館のエレベータでは行けないためちょっと戸惑ったが、無事に「エム・バー」に着いた。時間は午後4時半だったのでまだ誰もいなくて自由に席を選べる状態だったので、川がよく見えるテラス席の真ん中に陣取った。

Mバーからのサイゴン川の眺め

やはり、対岸には大きな街の広がりはないようである。ちょっとした建物はあるが、多くは緑の広がりである。自分のいるサイドが多くの近代的な建物があるのに対し、はっきりと景観が違う。川の向こう側はまだ本格的な開発が進んでいないようである。

MバーのカクテルMiss Saigon

カクテルMiss Saigonを飲みながら、ぼんやりと景色に見とれていた。

何か印象的な眺めであった。向こう岸の緑も段々となくなってしまうのだろうか? そんなことを考えつつ、カクテルの次にベトナミーズコーヒーも注文し、長居してしまった。川の方角ではなかったけど、夕陽がホーチミンの街の向こうに沈んでいった。とてもゆっくりと贅沢な時間が流れて行った。

Mバーのベトナミーズコーヒー
ベトナミーズコーヒー (カップの上で直接コーヒーが抽出される)

ベトナムひとり旅 (5) 笠と天秤とおばさん

道端にはところどころ露店があり、おばさんが果物を売っている。多くのおばさんは日よけのためにすげ笠をかぶっている。もしかしたら、ベトナムの人の恰好で思い出す人も多いかもしれない。ベトナム土産として買って帰る人もいるだろう。

ノンラーをかぶったおばさんの露店

この笠をベトナム語では「ノンラー」という。田舎の方にいけば違うのかもしれないが、ホーチミン市内でノンラーをかぶっているのは、おばさんばかりである。天秤を型に担いで籠いっぱいのフルーツを満載して歩いているおばさんは大概ノンラーをかぶっている。若い人は誰もかぶっていない。

こういう昔ながらの服装や露店が残っているところが、なんとものどかで味わい深い。急速に発展しているベトナムの中ではこのような光景は失われていくのかもしれない。若い人がかぶらなくなっているということは、時が立てば、誰もかぶっていないことになるということだ。自分としては、ベトナム人は笠をかぶっている勝手なイメージがあったので、それが見られてのはよかった。

テーマ : 海外旅行記
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ベトナムひとり旅 (4)  「おにーさん」と彼女は声をかける

私のことを日本人であろうと見当をつけた場合、女性が何かを売ろうとして声を掛けてくる言葉は、
「おにーさーん」
である。

ベンタイン市場 (ホーチミン市の中心にある大きな市場、最近は観光客向けに商売をしているらしい)でアオザイやベトナムコーヒーを売っている女性が、こういって呼び止めてくる。ちょっと微妙である。六本木の夜を歩いている時の雰囲気に似ている。呼びかけた後は、英語やベトナム語に戻ってしまうので、実は「おにーさーん」という言葉だけを知っているのかもしれない。もう少し年配の人にはどう声をかけるのだろうか? 「しゃちょーさーん」だろうか?

歩くのに疲れて、メリン広場のベンチに腰を降ろしている時にも不意に「おにーさーん」と声をかけられた。10メートルくらい離れたところに少女が二人で楽しそうに話していたのだが、不意に大きな声で呼びかけてきたのだ。何かと思って首を傾げて視線を返すと、クーラーボックスを指差しているので、どうやらミネラルウォータとかジュースの類を買ってもらいたいらしい。水の持ち合わせはあったので、「いらないよ」とジェスチャーで返すと、高く上った太陽を指差しパタパタと自分の顔を仰ぐ仕草をする。「暑いから飲み物欲しいでしょ。買ってよー!」ということらしいのだが、なんか微笑ましくて笑ってしまった。メリン広場はそれほど観光ポイントというわけではないので、こんなところで商売になるのかな?と思ったけれど、結局、買ってあげることはしなかった。

考えてみると、ホーチミンの街中ではワゴン形式、クーラーボックスを持った形式など形は様々だけど、道端で飲み物を売っているのを目にする。笠をかぶってアオザイを着た、昔ながらのスタイルをしたおばさんが多いのだけれど、若者も結構売っている。若者と言えば、市場でもたくさん働いていた。女性は売り子として、男性は荷物運びを一生懸命やっていた。何か一生懸命働くベトナムの若者が印象に残った。こういった暑い中で疲れる仕事をする者が日本では減っているので、一種のノスタルジーを感じたのかもしれない。

ベンタイン市場の様子
ベンタイン市場の一コマ

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ジャンル : 旅行

ベトナムひとり旅 (3) 亜熱帯なクリスマスの夜

12/24クリスマスイヴである。

雪は降らないホーチミンの街にもサンタクロース、トナカイ、雪だるまの人形が飾られ、夜の街はイルミネーションに彩られていた。南半球の国における「真夏のクリスマス」の話は聞くが、一応季節は冬だが気温30℃の亜熱帯の街でクリスマスというのは、なんとも不思議な光景であった。

ドンコイ通りのクリスマスイルミネーション
ドンコイ通りのイルミネーション

ホーチミンにはサイゴン大教会 (聖母マリア教会)という立派な教会があるので、きっとそこに行けば何かあるのだろうと、イヴの夕暮れに訪れてみた。そこで見たものは、ものすごい数の人とバイクの川であった。

サイゴン大教会、クリスマスイヴの夜の様子
サイゴン教会の夜の混沌

ミサをやっているので教会に祈りを捧げようとしている人もいたが、何とはなしに広場に座っている若者も多く見られた。イルミネーションが綺麗に輝いていたが、よくわからない讃美歌とは違う音楽が辺りに流れ、非常に混沌とした雰囲気を醸し出していた。

実は午前中も訪れていたのだが、その時は落ち着いた雰囲気を感じる場所だったのだが、夜はえらく違う雰囲気になっていたので、ちょっと戸惑った。クリスマスというと凍える中で街の電飾を見るというイメージだったのだが、汗をかきながら、クラクションと謎の音楽の音を浴びながら、電飾を見ているとと、ロマンチックというよりもディスコの中にいるような気分になった。これまで感じたことのないクリスマスの夜だった。

サイゴン大教会の昼の様子
午前中のサイゴン大教会

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